三菱 |  MITSUBISHI (日本)

プロフィール

設立年月日

1970年(昭和45年)4月22日 

社長名

益子 修 

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グローバルサイト(http://www.mitsubishi-motors.com/) 

概要

大正時代に「三菱A型」を生産するなど、三菱重工業以来の長い歴史を持つ自動車メーカー。バブル崩壊後の経営不振のために、一時ダイムラー・クライスラー(当時)から出資を受けた時期もあった。現在はダイムラーが三菱ふそうトラック・バスだけを引き取った形で、乗用車メーカーとなった三菱自動車の株式は売却している。現在でもダイムラー傘下のスマートに対してエンジンを供給するなどの関係は続いているが、最近ではプジョーに対してアウトランダーをOEM供給するなど、プジョーとの提携のほうが目立っている。ダイムラーとの提携解消後、新車の投入が途絶えた時期もあったが、今はまた順次新型車を投入しており、経営的にも持ち直している。2009年には軽自動車のi(アイ)をベースにした電気自動車「i-MiEV(アイミーブ)」を他メーカーに先駆けて市場投入。当初は法人のフリートユーザー向けだったが、2010年4月からは個人向けにも販売されている。キャッチフレーズは「Drive@earth」。 

歴史

海運会社である九十九商会の自動車部門として誕生し、1919年に国産メーカーとして初の量産自動車といわれる「三菱A型」を生みだした。現在の三菱自動車工業として独立したのは1970年6月のこと。クライスラーとの合弁事業に関する締結はその年の2月で、1985年までの15年間にわたって協力関係を続けることになる。

1973年には「ランサー」、1978年には「ミラージュ」を送り出し、1979年には年間の生産台数がはじめて100万台を超えた。三菱の代表作である「パジェロ」の誕生は1982年。翌年からパリ・ダカールラリーに参戦し、1985年の第7回大会で初優勝。2000年代にも7連覇を果たすなど、パジェロの名は欧州でも広く知られている。

1992年にはWRC(世界ラリー選手権)に参戦するため、ランサーをベースにしたスポーツモデル「ランサーエボリューション」を開発。奇しくも同じ年にデビューしたスバルのインプレッサWRXとは、国産セダンきっての武闘派モデルとして、互いに鎬を削りながら進化を果たしていくことになる。

その経営が暗転したのは、大規模なリコール隠しが発覚した2000年以降。ダイムラークライスラー社と資本提携したのもこの年だが、トラック・バス部門のさらなるリコール隠しが発覚した2004年には提携を解消し、三菱ふそうトラック・バスの全保有株式をダイムラークライスラー社へ譲渡した。

2005年には経営陣を一新して「三菱自動車再生計画」を発表。「クルマづくりの原点へ。」をスローガンに新たなスタートを切り、経営の健全化を進めた。再生計画第一弾モデルとなった「アウトランダー」は再生の起爆剤とまではいかなかったが、その後の軽自動車「i(アイ)」、SUVライクなミニバン「デリカD:5」などの投入や経営の健全化によって、徐々に市場からの信頼を取り戻していく。2007年にGSユアサおよび三菱商事と合弁で株式会社リチウムエナジージャパンを設立。2009年には電力会社と共同で研究・開発を進めていた電気自動車「i-MiEV(アイミーブ)」を他メーカーに先駆けて投入した。またPSAプジョー・シトロエン社と電気自動車の基本契約を締結するなど、電気自動車への注力が目立つ。2010年12月には日産自動車と軽自動車における包括提携で合意したと発表した。 

技術

・MIVEC
三菱が自社開発した吸排気連続可変バルブタイミング機構の総称。「マイベック」と読む。正式名は「Mitsubishi Intelligent&Innovative Valve timing&lift Electronic Control system」。

・スーパーセレクトAWDおよび電子制御AWD
トランスファーにビスカスLSD付きセンターデフを追加した4WDシステム「スーパーセレクトAWD」は、パジェロなどの本格SUVに搭載。後輪駆動の2WDで走行する「2H」、前後不等配分(33:67)の4WDで走行する「4H」、センターデフをロックし直結の4WDで走行する「4HLc」、直結4WDのローレンジモード「4LLc」という4つのモードを備える。また乗用車系には電子制御カップリングを用いた「電子制御AWD」を搭載。こちらは「2WD」「4WDオート」「4WDロック」という3つのモードを備える。

・クリーンディーゼル
自社製のコモンレール式クリーンディーゼルエンジン搭載車をパジェロにラインナップ。第一世代の「4N13型」では世界で初めてディーゼルエンジンに可変動弁機構(MIVEC)を採用し、排ガスの新長期規制に適合。2010年の「4M41型」ではNOx触媒の効率化や酸化触媒の追加などによってポスト新長期規制に適合させた。

・MiEV
三菱が自社開発した次世代EV(電気自動車)の総称。正式名は「Mitsubishi innovative Electric Vehicle」。コルトやランサーエボリューションをベースとしたEVの開発も進められたが、2011年現在で市販化されているのは軽自動車の「i-MiEV」のみ。i-MiEVは最高速130km/h、満充電での航続距離160km(10・15モード燃費)をマークしている。 

販売網(ディーラー)

129社の販売会社(2010年12月現在)が全国でディーラーやサテライトショップを展開。電気自動車(EV)の「i-MiEV」に関しては、2010年11月に家電量販店の「ビックカメラ」と販売提携を結び、ビックカメラの店頭でも展示販売を開始した。自動車メーカーと家電量販店による販売提携はこれが日本初。その後も「ヤマダ電機」や「ベスト電器」、「ノジマ」などと同様の販売提携を結んでいる。 

モータースポーツ

100%子会社でアフターパーツも取り扱う「ラリーアート」を中心に、古くからモータースポーツ事業に力を注ぎ、パリダカやWRC(世界ラリー選手権)などで一時代を築いた。その活躍により「パジェロ」や「ランエボ」の名は欧州でも広く知られるようになった。

1985年の第7回大会で初優勝を遂げたパリダカでは、2000年代にも7連覇を果たすなど、通算12回もの総合優勝を誇る。その中には日本人ドライバーの篠塚建次郎や増岡浩も含まれている。2009年にパジェロエボリューション(1983年~2008年)からレーシングランサー(2009年)へと引き継がれたが、その年を最後にパリダカから撤退している。

WRCでは、1996年~1999年に4年連続で所属ドライバーのトミ・マキネン(フィンランド)が世界チャンピオンに輝き、三菱も1998年にマニュファクチャラーズタイトルを獲得している。ランエボはⅠからⅨまでのすべての歴代モデルがWRカーのベース車となった。日本人ドライバーでは奴田原文雄(ぬたはらふみお)の名が“ランエボ使い”としてよく知られている。ワークスとしての活動は2009年で終了。 

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