日産 フーガ

ユーザー評価: 4.14

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令和のデボネアのような車です。 - フーガ

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令和のデボネアのような車です。

  • 堂山

  • 日産 / フーガ
    250GT(AT_2.5) (2019年)
    • レビュー日:2021年8月1日
    • 乗車人数:1人
    • 使用目的:レジャー

おすすめ度: 3

満足している点
この車は今の基準で見たら非常に古臭いが外観デザインは今でもイケていると個人的には思う。

現行クラウンのようにコネクティッドサービスやダウンサイジングターボ、スカイラインのプロパイロット、最新のツインターボのように先進性や便利な機能が盛り沢山というわけではなく、物理スイッチが所狭しと並び、エンジンも熟成された純粋なNAだが、この車の魅力はそこにある。

塗装の質感はクラウン等、トヨタ系の物に比べてキメの細かさは及ばないが塗装の膜厚感はフーガの方が優れた印象受ける。

半信半疑だったスクラッチシールドも効果はあるようで購入時と変わらぬ塗装状態を維持している。
不満な点
グローブボックス内に設置されているETC車載器は仮にも日産の上級車と呼ばれる車にしてはETC2.0ではなく通常のETC。

オプションでも2.0は設定されていないのは残念。

おバカなナビゲーションシステム。

おバカなナビゲーションシステムを少しでも良くしようとオペレーターサービスを申し込もうとするも対応のスマートフォン端末が少なすぎる。

Xperia、iPhoneは対応不可。

私は購入時、Xperiaだったので機種変更の際にARROWSの5Gに変更したがARROWSでも5Gは対応不可のようでおバカなナビはおバカなままになってしまった。

古臭い内装、この車の長所であり短所でもある。モニター類はもう少しアップグレードして欲しい。

パワートランクが非装備。
昨今のこのクラスにならば、イージークローザーは当たり前。2004年登場のKBレジェンドでもオプション装着可能な装備なのに現在でも日産上級車のポジションを守っているフーガが装着されていないのは残念なポイント。
総評
私はクラウンが好きではっきり言ってフーガを実際に所有するとは思っていなかった。

車に利便性や経済性、先進性を求める人間には向かず、不便を楽しみ、車を趣味性の高い相棒として、ある種のゆとりと諦めを持った人間でないと、この車はもはや骨董品のような車で何の価値もないだろう。

セダンは運転者を楽にさせ、楽に運ぶというのが重要な使命であると個人的には考えている。

それはフワフワとした安楽な乗り味だけではなく、安定した走りで、どのようなシーンでも運転者を不安なく安心して運ぶことができ、同乗者を疲れさせないのはもちろん運転者を疲れさせない車。

それが私の中での良い車、良いセダンだと思っている。

そういう基準で見るとこの車は肩肘張らず運転することができ、同乗者にも評判がよく運転者も疲れにくく、かといってハンドリングや走りがそこまでダルではなく走ろうと思えばキビキビと走らせることができ、この車は私の中で、レジェンド程ではないがオールマイティーな車。

高級腕時計が便利なソーラー電波やスマートウォッチなのではなく不便な機械式時計であるように、この車は敢えて不便を楽しむ機械式時計のような車。

技術が進んで各部の振動、騒音の抑えこみ、フィールの向上が可能であっても大排気量車の持つ独特のフィールは、非常に良く出来たハイブリッドシステムやダウンサイジングターボにも到達できない物がある。

友人の言葉を借りるとキレではなくコクの多い車が私は好き。

ゆとりと余裕が微妙に違う意味ように大排気量NAとダウンサイジングターボは出力が同じでもゆとりと余裕の違いのような深い物があり、良い車という物をふるいにかけたとき、粒を大きくしてふるいに残るより、角を残し一部の人に引っかかるような車の方が印象に残る。

前者はトヨタ的な車で今のトヨタ車は良い車だが私的に深く印象には残らない。

私のような変わり者や純粋な大排気量NA車にこだわりがない人には価値のない車だと思うが、これから先少なくなる、下手したら絶滅するかもしれない6気筒セダンに今乗るのはある意味贅沢な事。車好きなセダン好きに残された旧来の高級車像を色濃く残したこの車。先進の車はこの先も出てくるが時代に取り残されている、この車を新車で購入出来たのは長い目で見ると大変貴重な経験を出来たのかなと所有して思った。

以前ブログに今回のレビューと同じ事を書いたが新たに感じた事もあった為、こちらで再び投稿させて貰いました。

画像が必要な方やもう少し細かい部分は以下のブログに掲載しています。
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/2594057/blog/44544000/
デザイン
4
インパネ全体はソフトパットで覆われ手に触れる部分の質感は上々で各部の部品の質感も昨今の国産車に比べるとパーツそのものの質量があり重厚な操作感を味わえる。
走行性能
3
走行性能に関しては先代クラウンの時には51フーガと210クラウンでは私にとって五分五分であったが走りははっきり言ってしまうと現行クラウンの方が好み。

トヨタのアイシン製ATに慣れた私からすると日産のジャトコ製7ATはまだまだ慣れず以前のような低燃費走行を心掛けるとギクシャクする。これは走行モードをエコにするとより顕著になり、減速時やキックダウン時に精神的にあまりよろしくないショックを感じる。このミッションはフーガの良さを大きくスポイルしてしまっている印象を受け、トヨタの高級車の滑らかさを期待すると面を食らう。

この車は多少荒くアクセルを踏んでやるとスムーズにつながり、まるで車がもっと走れと言っているように感じるほど。

このミッションは停止時に自動的にNポジションへ入るように制御されている為、加減速時のショックと、NからDに入るショックとの格闘になるため、高速での渋滞時など日産自慢のインテリジェントクルーズを使おうと思っても疲労低減には役立つが運転している側からすると、まだまだ洗練さに欠ける。

クルーズコントロールを用いるときは加速は自分で行う方が同乗者にも快適なドライブを提供することができるだろう。

先に書いたNからDのショックは車がドライバーに止まる意思がない場合や発進するかもしれないと判断し制御されているのでウインカーを出している場合やブレーキを動くか動かないかの微妙なところを付くとNからDへ入ることを防止できる。

ステアフィールに関してはシステムの違いから低速域での扱いやすさはHVモデルの方が扱いやすく通常のガソリンモデルはレジェンドよりも重く片手でスルスルと操作するものではなく、高級車的なフィールを求めるならばハイブリッドに軍配だがスポーツセダンとしての重みのあるフィールは私の250GTの方が上。
中立付近は昨今の車に比べると若干曖昧だが、車にある程度のダルさというかタメがあるほうが好みの私にはちょうど良い塩梅。
峠道で大人4人乗車の際に若干のパワー不足を感じるが積極的なシフトダウンで対処できるので大きな不満はない。
乗り心地
3
車自体の重さがあるのでスカイラインや現行クラウンほどの運動性能はなく、良さでもあり短所でもあるドシドシとした乗り味は2021年において一世代前という印象は否めず、ボディの剛性感は高いが車全体のしなやかさという面を感じるのではなく、車の堅さを感じる面が多い。脚周りのセッティングも今回コンフォートサスにしなかったが、レジェンドに乗り慣れた身からするとコンフォートサスでは少々貧弱なのではないかなという印象を受ける。車の性格としては80kmで高速を巡行するよりも120kmで巡行するほうが空力の影響か安定する高速クルーザーで静粛性に関しても以前は風切り音などレジェンドの方が静かに感じたが遮音ガラスの影響か湾岸線を120kmで走行しても新東名を1○0kmで走行してもシーンを選ばず静寂な車内を提供してくれる。

これは時速40から60キロ程度の一般道でも対向車のすれ違い時などにも静粛性の高さを感じることができる。

エンジン音がクラウンよりも響くため、クラウンと比較して騒々しい印象を受ける方がいるかもしれないがエンジン音以外、特に高速時の静粛性は決してコンフォートタイヤではないSPスポーツでもクラウン以上の静粛性に感じる。
積載性
4
私の車は非ハイブリッドですので大人4人分のスーツケースとお土産袋を沢山入れてもまだまだ余裕のある大容量。
燃費
4
実燃費はHVが12km、ガソリンが10kmとあまり大差はなかった。

現在この車での最高燃費は15.48 km/Lコツを掴んだのでまだまだ伸びる余地はありそう。
価格
2
私はこの車に価格なりの価値を見いだせたが値引き無しの場合、600万近くするこの車に価値を見いだせない方が大多数だろう。

私が世間一般の人々にこの車を勧めることはない。
故障経験
今のところ無し

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