audio-technica AT-HRP5  

HRP5+HRD500で同軸出力。

音質は⭐︎5
動作は⭐︎1
使いこなせたら、普通に動くので総合は4です。

HRD500の癖ではありますが、中央が濃く出ます。カチッとドッシリとした音像、正確な奥行きと左右の配置。軽すぎず太すぎない、程よいジューシーさはスコです。AKMらしい口元の解像感も良いですね。歯間音のエッジも適度に立っていてリアルです。何を聴いても安心して聴ける纏まり具合が精神衛生上宜しいです。

有機質なサウンドです。ドライかウエットかと聞かれたら、中間か、ややウエット寄りだと思います。人間味のある暖かさが出ています。

アナログレコード的な音を狙ってますね。濃厚です。近頃のアナログライクなメディアプレイヤーよりも濃厚だと思います。こっちは作った感がないので大変自然なのです。

後ろに置いてるサブは完全に消えて、腹まで響く低音が前から聴こえます。ボーカルはフロントガラスの中心にポッと現れます。こっちを見て歌っています。中央が濃い事も相まって、この辺は安心して聴ける要素ですね。

どちらかと言うと、音場型ではなく音像型です。この辺は、同軸ケーブルの性格も乗っていると思います。横に広大というよりは、中央凝縮タイプです。
今まで薄い音を濃く見せる調整だったので、調整変えないと太すぎますね。フワフワした音像よりドッシリが好きなので、僕は好みです。

HRP5とHRD500を接続するUSBケーブルで、かなり音が変わります。僕は信用できる線材で最適な長さで自分で作っちゃうタイプなので参考になりませんが、数千円のUSBと数万円のUSBとでは確実に変化があります。凝りましょう。



動作は控えめに言ってクソです。
取説のトラブルシューティングの欄が10ページぐらい欲しいほど普通に動きません。この手に興味ある物好きでないと、音を判断する前に捨てるでしょう。
ですが、その10ページを攻略出来れば割とスムーズに動きます。

突っ込んでるメモリ内の楽曲を入れ替えるたびに、2時間近く読込みさせる必要があるので、やっぱりクソですが、音が良いので我慢出来ます。

1.2時間ぐらい使うと、突然やる気なくなって再起動(ACCオフ)するまで、再生できません。と言い続ける今世紀最大のクソポンコツ病を持っていますが手元にスイッチつけて対策しました。これは我慢できません。曲中ではなく曲間なのが不幸中の幸いですがイラッとします。

もう少し賢い脳みそで、もう少しリッチなリモコンで、もう少し高級感あるUIであれば、また違った印象だったと思います。


実際問題、iTunes等でwavリッピングしている人も多いだろうし、タグが空欄と言われても？な人が大多数でしょう。大人の事情で製品付属の取説には書けない内容なのかもしれないし、難しいところかもですね。