エンジンブロー→リビルド再調整

この車を手に入れてから２年半、走行中にいきなり動かなくなるトラブルは何度か経験してますが、アクセルワイヤー切れとか、インテークのジョイント部分の割れとか、ギアボックスとシフトをつなぐロッドの折れとか、どれもこれもすぐに修正できる範囲のものでした。

ところが、今年5月27日（日）、中央道を走行中、山梨県に入ろうかというところでエンジンからものすごい破壊音がしてエンジンブローしてしまいました。当然そのまま動かなくなり、主治医の元にトランポで搬送。

ブローの原因は、バルブガイドが劣化してガタ付きがあり、高速走行（といっても70km/hくらい）で少し負荷がかかった状態でのバルブ落ち。右シリンダーの中で吸気バルブが踊って、ピストン、シリンダー、シリンダーヘッドが傷だらけです。写真は正常な左ピストンと傷だらけの右ピストン。

右シリンダーヘッドも傷だらけ。

それとコンロッドがほんの少し曲がってしまったので、念のためクランクシャフトも含めて一式交換します。

驚いたことに、ミュンヘンのBMW Classicの倉庫から新品デッドストックのクランクシャフトが出てきました。2023年3月にテストして良好な状態と書かれています。

現在はエンジンを下ろして主治医に修復をゆだねています。必要なパーツは、いつも頼んでいるドイツのミュンスターとドルトムントの間くらいにあるイセッタ専門パーツ屋から個人輸入。パーツの状態確認や適合性、値段交渉など、いつもの担当者とドイツ語でのやり取りでした。

7月3日に注文して7月7日にパーツが一式届き、今はエンジンリビルドしている最中です。修復が終われば、またさらに調子よくなって戻ってくると思うので、いまから本当に楽しみです。ミーティングシーズンの秋口までには間に合うかな？

ちなみに、現在エンジンのない1/1モデルカー状態のボディは自宅の車庫にあります。この間を利用してマフラーやカバー類などの清掃・再塗装など、きれいにできるところはきれいにしておきます。