どうも(^^)v
先日より、みん友さんの愛車紹介に出てるクルマのカタログをアップしております。
ってコトで…馴染みが無い車種だなぁ…(苦笑)
ラファーガ デビュー時です♪
正直、周りで乗ってる人もいなけりゃ、縁もゆかりも無く、全くと言ってイイ程にピンと来ないモデルなのでありました…(苦笑)
で…今回、アップするに辺り、カタログ含め資料を色々と見て、1つピンと来ました。
コレはホンダ版のプログレだ!!
いや…寧ろプログレの方が後発か…(苦笑)
だったらプログレはトヨタ版ラファーガになる(笑)
駆動方式が違えど、パッケージングやコンセプトは実に似通ったモノがあります。
妙にマジメで、質感の高い小さな高級車。
そして互いに兄弟車があり、その兄弟車含め、販売台数的に決して売れたとは言い難いクルマ…ココまで似通ってる。
ただ、このプログレとラファーガで明らかに違うと思うのは、演歌調のようなプログレに対し、オペラ調という感じで、ホンダらしい垢抜けた感を出してきてるように思います…。
まぁそんな話題は追々で…。
さて、そんなラファーガは1993年にデビューしています♪
同時期にフルモデルチェンジした2代目アスコットの兄弟車で、アスコットよりややスポーティな感じの外観となってる以外は基本的にほぼ同じという、販売店違いという名目で出たようなクルマですね(*'▽')
そんなラファーガのキャッチコピーは…
高密度ダイナミックセダン
なんと珍しいコトに兄弟車のアスコットと同じキャッチコピー…(汗)
基本的にいくら兄弟車でもキャッチコピー位は変えてくるもんなんですがね…(苦笑)
高密度…う~ん…パッケージングを見ると分からんでもないですが、パッと見でこの印象が伝わるかと言うと…一般のお客さんには難しいでしょう…(苦笑)
今回はデビュー時となる、1993年10月の内容になります。
ってコトで、そんなラファーガは、今見ると非常に正統派なパッケージングで、プロポーションから言ってもとてもマジメ度の高いセダン。
但し、トヨタや日産のようにフォーマルに装うのではなく、ホンダらしい崩したような感じのキャラクターにはなりますね(*'▽')
兄弟車のアスコットと違い、丸形のフォグを角型に…。
フロントグリルも縦型から横型のフィンとなる上、ヘッドライトインナーをブラック、コーナーレンズをオレンジにしたコトで、ややスポーティな感じにしています。
ただ、全幅を5ナンバーサイズに抑えた上、全高を高く取ったコトにより、ナロー&トールな比率になるので、見た目の安定感に乏しく、当時も人気はモデル末期のインスパイアの方が圧倒的というのも頷けてはしまいます…(苦笑)
コレ…未だと懐かしいクルマの一言で片付いちゃうかもしれませんが、当時の目線で見ると、全体的にブラックアウトしてスポーティさを求めている割には、高級感を求めたようなデザインのホイールでチグハグした印象を持つのと、テールランプ周りも加飾が無く、非常にノッペリとした印象を持ちます…(^-^;
一応、高級車という扱いなハズなんですが、正直シビックと違い、ドコにどのような高級感が出ているのか?
なんて感じでセールスとの付き合いとかで、ホンダ車の代替で購入検討をしようとする人に見せた場合、恐らく当時の人達はほぼ同額の価格で見た目が華美なインスパイアを選んだかと…又はモデルチェンジしたばかりのアコード。
恐らくこのパッケージングの良さを見出せた方は当時だと極少数でしょう…(汗)
インパネは当時のホンダ車らしい質感ですが、形状は突飛な感じも無く至ってオーソドックス。
レイアウトは上段一等地が小物入れ…ん?小物入れ!?…小物入れ…。
センターレジスターから以下、ハザードとデフロスター、手探り操作性に優れたダイヤル式のエアコンパネル、そして2DINオーディオスペースに灰皿、その下にカップホルダー…なんですが、コレを使うと灰皿が使えない。
ただ、突飛な箇所は無く、やはりセオリー通りな感じの造りですね。
で…当時としては背高なセダン、室内パッケージングは当時のセダンの中ではかなり座りやすいタイプかと思います(*'▽')
ただ、直列5気筒縦置きが効いちゃってるのか…リアシートの足元は少々狭そう。
写真じゃ正直伝わりにくいのですが、シートやトリムに拘りを見せてるのがアピールポイントとなるようですね(*'▽')
一方、本革シートの設定もありまして、コチラになると高級感はグッと増します♪
ただ、外観のスポーティな感じとは乖離するような印象もあります。
本革ならアスコットの外観の方がマッチするかもしれませんね(*'▽')
そんなラファーガに搭載されるエンジンは全部で2機種…。
・G25A…直列5気筒2500㏄SOHC、180馬力、23.0kg-m。
基本的にはインスパイア同様のユニットですが、レギュラー仕様となっているのが特徴♪
その他、エンジン回りの各所に手を入れ軽量化もされてるようですね(*'▽')
・G20A…直列5気筒2000㏄SOHC、160馬力、19.0kg-m。
上記2リッター仕様で、あくまでインスパイアで乗った経験上から言えば、コレでも十分に速いです(笑)
パンチがあって、下からも十分にパワーが出てまして、ホンダじゃないと造れないユニットだと思いますね~(^^)v
コレらに組み合わされるミッションは、2リッターのみ5速マニュアル、そして全車に4速オートマ。
足回りは4輪ダブルウィッシュボーンとなってます。
さて…このラファーガは内装が凝ってまして、ドアトリムにもシート同様の生地を貼ると共に、トリムにもウレタンフォームを入れ、触感に気を配ったりしてますね(^^)v
ココからトヨタが質のイイ本革の内装や、各スイッチ類にウォールナットを奢り、分かりやすい高級感を出したのがプログレじゃないか…って思う訳です。
ソレに最大の特徴はこのパッケージングでしょう。
全長4555×全幅1695×全高1425㎜…で、ホイールベースが2770㎜と。
対してしつこいけどプログレ。
全長4500×全幅1700×全高1435㎜…で、ホイールベースが2780㎜。
殆ど同じじゃないか…(笑)
どちらも全高1400㎜以上あり、比較的マトモに座れるであろう全高。
ラファーガがFFなのに縦置きってのも影響してるでしょう…ホイールベースも10㎜しか違いません…(汗)
高級感を求めて縦置きにしたのは分からなくも無いですが、パッケージングを狙うならアコードの2.2リッター使って横置きにした方が後席ニールームをもっと広く取れたのではないのか?と…。
なんならコレでリアのシートバック角度もやや寝かせた感じになっちゃってるのではないのか?なんて。
装備面を見ても妙に気になるところが出て来まして、ナビゲーションシステムに1DINのインダッシュ式を採用してまして、純正にしては珍しいなと…。
大体専用マルチで2DINスペースで収めるかと思いますし、コレだとディーラーオプションの雰囲気が出ちゃってます(笑)
センターポケットが非常に怪しい…(疑)
どう見てもナビを収めたかったんですと言わんばかりに設置されてます…(汗)
思えば初代レジェンドもナビを収める予定だったのが、時代が間に合わずこんなカタチになってます。
ラファーガも本来ならココに入れたかったけど、バブル崩壊による開発費縮小やコストの折合い、ひょっとしたら日照時の画面への反射等、技術的な兼合いもあったんでしょうかね…とにかくココが妙に怪しく感じてしまう…(苦笑)
そしてこのポケットはよく見れば隠しネジがあるのか左右に長方形のグロメット…カバー…と言いますか、してますけど、実はココからリンク機構が出て来てポケットフタが持ち上がり、ナビが登場してきそうな…やはりどうも怪しい…(笑)
で…他は世界初や日本初なんていう飛び道具や装備的特徴が無いんですよね…(汗)
とにかくホンダが妙にマジメに質感を求めて作った小さな高級車って感じです。
で…グレードはこんな感じ。
・2.0E…(5MT/4AT)
基本性能をしっかり磨き上げたエントリーグレード。
■2.0Eの主な装備
〇快適装備
・オートエアコンディショナー
・車速連動型パワーステアリング(チルト機構付)
・プリントアンテナ
〇インテリア
・前席2ウェイカップホルダー
・助手席バニティミラー
・ソフトウィーブシート
〇エクステリア
・デュアルマフラーカッター
・電動リモコンドアミラー
〇走行メカニズム
・フロントベンチレーテッドディスクブレーキ
〇タイヤ/ホイール
・185/70R14タイヤ+フルホイールキャップ
・2.0T…(5MT/4AT)
オーディオなど快適装備が充実したグレード。
■2.0Eにプラス、またはグレードアップする装備
〇安全装備
・前席シートベルトテンションリデューサー
〇快適装備
・運転席側キーレスエントリー
・AM/FM電子チューナー+カセット+4スピーカー
・全面ブロンズガラス
〇インテリア
・リアセンターアームレスト(トランクスルー機構付)
・シートバックポケット
・木目調センターパネル
〇エクステリア
・ボディ同色電動格納式リモコンドアミラー
〇走行メカニズム
・4輪ディスクブレーキ
▲2.0Tの主なオプション
・運転席&助手席SRSエアバッグシステム+革巻ステアリングホイール
・3チャンネルデジタル制御ABS
・リアワイパー
・サンルーフ
2.0S…(5MT/4AT)
上級装備とスポーティな走りが魅力
■2.0Tにプラス、またはグレードアップする装備
〇快適装備
・クルーズコントロール
・AM/FM電子チューナー+カセットデッキ+6スピーカー
〇インテリア
・革巻4本スポークステアリング
・モケットシート
〇エクステリア
・フォグランプ
〇タイヤ/ホイール
・195/65R14タイヤ+5.5JJアルミホイール
▲2.0Tより更に選択可能なオプション
・ホンダナビゲーションシステム
・DSPサウンドシステム
・運転席パワーシート
・2.5S…(4AT)
ゆとりの2.5ℓ、最上級モデル
■2.0Sにプラス、またはグレードアップする装備
〇快適装備
・キーレストランクオープナー
・リアワイパー
〇インテリア
・運転席パワーシート
〇走行メカニズム
・タワーバー
〇タイヤ/ホイール
・195/60R15タイヤ+6JJアルミホイール
▲2.0Sより更に選択可能なオプション
・ABS+TCS
・本革シート
コレにボディカラーが全部で6色。
ホンダらしいと言いますか…明るめのカラーも揃えてるように思います(^^)v
そして定番の黒が無いのも珍しい。
自分でしたら2.5Sのバイエルングリーンパールを…。
オプションでサンルーフ、ABS+TCS、エアバッグ、DSPサウンドシステム、本革シートって感じでしょう(*‘∀‘)
コレ…実はセットオプションになってまして、本革シートを選んだ場合はナビが装着出来ないなんていうコトになってます…(苦笑)
で…実はこんな冊子も入ってました。
実はコッチの方が個人的には興味深い…(笑)
今じゃココまであからさまにしませんね(爆)
両脇にしっかりとマークⅡとプリメーラを並べちゃってる(笑)
しかし思う訳ですよ…ラファーガとマークⅡを天秤にかけるのか??って…(汗)
プリメーラはまだ分からなくもない…。
トヨタは必然的にコレにせざるを得ない感じもしちゃうしなぁ…(汗)
だったらクロノスを持ってき…いや…アレはそもそも売れて無かった…(苦笑)
まだ新車効果の高いユーノス500も並べた方が良かったか??
ってコトで、このように内容はイラストでアピールしちゃってる…(汗)
内容としてはありきたり…というよりもマークⅡとプリメーラを並べるインパクトの方が大きくて…(苦笑)
お電話一本で、ご自宅まで試乗車をお持ちいたしちゃうんだそうですな。
さて…そんなラファーガはその後、大きなマイナーチェンジは無い模様で、1995年にスポーティ仕様のCS(クルージング・スポーツ)というグレードを追加するんですが、異様に大きなリアスポイラーが装着され、最早スポーツを強調したいのか、スポーティに仕立てたいのか、高級セダンに仕立てたいのか、訳の分からない状況に…(汗)
で…このCSがこれまた営業サイドの反対で、2.5は無く2リッターのみ。
正直…迷走しているとしか思えない…(汗)
結果的に市場では受け入れられず、1997年にアスコットと共に消滅…後継車はトルネオになるんだそうです。
恐らく、実際に乗ったり触ったりすると良さが分かるのかもしれません。
当然愛着があり好きで乗られてる方もいらっしゃいます。
ただ…ただですね…パッと見た感じの分かりやすさはありません…(汗)
例えば横にアコードインスパイアやCD系アコードが並んでたら、パッと見の華やかさやグラマラスなボディでソレらを選んじゃいます…自分なら。
商業的にはとても売れるとは言い難い…この辺りはクロノス、クレフ、MS-8なんてのも同ベクトルだと思います。
逆手に取って?この辺りを今乗るのも面白いとは思います…絶対に被らないし(笑)
後はゴソウダンブヒンと格闘可能な人…この覚悟が無いとやはり手を出しにくい…(苦笑)