PIONEER / carrozzeria COCCHi  

パイオニアから遂に登場したナビアプリ「COCCHi」

リリース直後にインストールして、基本プラン(350円/月)に加入。





当初、当時「ドコモドライブネットナビ(初期版)」が復活したか、という感覚でインストールしたが、色々と違う（笑）





まず、地図がMapbox提供という点。
パイオニアの楽ナビ / サイバーナビはジオテクノロジーズ(旧：インクリメントP)社であるが、Mapboxはゼンリン社の地図がベース。





なので、現行の楽ナビ / サイバーナビと、COCCHiの地図の表示を比較してみると、結構違う。（特にシティーマップが顕著）





色合いや地図記号、有料道路/国道/主要都道府県道/都道府県道や河川、海では湖、などの色分けは忠実だが、交差点やインターチェンジの吹き出し表示や情報量などがやっぱり違う。





また、スマートループ渋滞情報も、サイバーナビに提供される情報と、COCCHiに提供される情報も、並べて比べると若干違う。





さらに、サイバーナビのスーパールート探索と、COCCHiでのルート探索で提案されるルートも違うことが多い。
→ルート探索エンジンが違うと思われます。




COCCHiはパナソニックのゴリラに近い安直なルートを引きます。
一方で楽ナビ / サイバーナビは、施設や駐車場の出入口のデータが豊富な気がします。だから、楽ナビ / サイバーナビ駐車場の出入口にゴールのピンを立てて案内してくれることが多いです。




決定的なのが、大元の地図会社が違うが故、ジャンクションの案内が全く違う。(下記画像1、2)
これが重要で、注視は論外、運転中はチラ見がせいぜい限界な環境で、進まない方向の看板をブラックアウトして、進むべき方向を明示してくれる機能がCOCCHiにはありません。




あと、方面案内看板の収録量も、ジオテクノロジーズ提供のデータだと、だいぶ簡略化されているものの、対応している交差点は多い印象。
一方で、ゼンリン提供の地図だと、かなりリアルだけど、そもそも収録量が少ない上、音声案内してくれないっていう違いもあります。(パナソニック・ゴリラも同じ)（下記画像3、4、5）



ここは好みの問題だとは思いますが、そもそもドライバーに「どの方向に進むべきが伝える」ために実装された機能だと思うので、そうだとすれば、方面案内看板のピクトグラム対応とかいう前に、超田舎の交差点であってもだいたいカバーできているジオテクノロジーズが有利だと思いますね。



他に気にな点は横画面に対応していないこと。
ドコモドライブネットナビは強制的に横画面でしたが、COCCHiだと逆に縦画面に強制。(Android Auto / CarPlay出力経由であれば対応。)



あと、音声案内ですが、サイバーナビより、良いです。
楽ナビは、いつもの女性の声ですよ。
でも、サイバーナビは合成音声に切り替わりました。
で、このサイバーナビの合成音声が結構オンチでして(笑)
Yahoo!ナビの合成音声をイメージしてくれれば良いかと(-_-;)



COCCHiは無料プランと有料プランで合成音声エンジンが変わるので、一概に言えませんが、有料プランの合成音声はかなり優秀だと思います。(それでもオンチなところはありますが)



ただ、COCCHiはフレーズの区切りが若干おかしいところがあって、
「この先、工事 のため、追越車線規制です」
「この先、故障車 のため、注意が必要です」など、事由のあとに謎の空白がありますwww



使っていくうちに更に気になったこと、それは「交差点名」を案内しないこと。



パイオニアのナビだと
「およそ300m先、県庁前、左方向です」
「間もなく、県庁前、左方向です」
と、交差点名を案内してくれますが、COCCHiだと
「400m先、2つ目の信号を左です」
「次の信号を左です」
という案内になり、設定で変更できません。



ただ、COCCHiにも優れているところがあり、
「左車線がおすすめです」
「左車線を進んでください」
と、レーンガイドを一般道でもしてくれます。



このレーンガイドは東京とか名古屋、大阪で重宝しました。




あと、細路地の案内はCOCCHiはダメダメですが、細路地のルート色も色分けされていません。
楽ナビ / サイバーナビは一般道を緑色では細路地をピンク色で表示しますが(下記画像10)、COCCHiは有料道路と一般道の色分けしかできません。




と、まぁ気になる点をいくつか上げました。
完全に持ち運びできるナビと考えられれば、復活は可能かも...?