いまではオタクとしての地位も確保したタランティーノ。出だしのパラマウントのロゴからして、60年代の色使い。 そして60年代マカロニウェスタン風の赤い文字のタイトルバックに、これもまた昔風の主題歌。 安っぽいイメージがグー(死語)。 しばらくして、二人が雪の草原を馬に乗って進む場面でかかっていたシーンは、タランティーノに言わせれば1968年の『殺しが静かにやって来る』へのオマージュが捧げられているらしいが、バックにかかっている歌を聴いて、俺は『アドベンチャー・ファミリー』の方を思い出したよ。運搬役にタランティーノが扮しているが、彼が跡形もなく木っ端微塵に吹っ飛んでしまうシークエンスはいいね。 心配していた3時間弱の尺だったが、それなりにメリハリが効いていて飽きることはなかったな。