整備のススメ（点火時期調整）

調子のいいエンジンの条件は皆さんご存知「いい混合気」、「いい圧縮」そして「いい火花」ですよね。
そのなかの「いい火花」を得るためには、強い火花のみならず適切な点火タイミングも重要です。
高性能のプラグ、コードが宝の持ち腐れにならないようきちんと調整しましょう。

※ここで注意！！「ガソリンの燃焼速度？」「圧縮上死点？」「進角？」なんてサッパリな人は勉強してからね。

写真はタイミングライト、これがなけりゃ始まりません。１万円くらいで手に入ると思います。

最初にアイドリング調整を実施します。
整備のススメ（ＡＡＳ掃除）参照してね。
写真はダイアグのフタをあけたところ、分かりやすいようにＴＥＮ端子とＧＮＤ端子にペイントしてます。
これだとどこだっけ？ってならないんで便利ですよ。

アイドリング調整ができたら１番シリンダーのプラグコードにタイミングライトのフックをかませます。
シリンダー番号はクランクシャフトプーリー側から見て、手前から１番、２番・・・となりますよ。ＫＦの場合は右フェンダーから見て運転席側の一番手前のシリンダーとなります。
そしたらライトのスイッチを入れ、ストロボをクランクシャフトプーリーに当てて覗き込むと・・・

イラストのようにプーリー奥の目盛りのところにストロボに合わせて点が現れます。
ちなみにこの目盛り、ＴがＴＯＰつまり圧縮上死点で向かって左側が上死点前、右側が後となり、ひと目盛りが２度となってます。
Ｔの他に１０の印が付いてますが、そこが圧縮上死点前１０度となります。基準値はＭＴが１０度±１度、ＡＴはアイドリング回転数が高いので１２度±１度となります。

基準値内におさまっていればＯＫなんですが、どうせなら基準値内で一番美味しい角度に調整しましょう。つまり１０度±１度ならば１１度で決まり！進め過ぎはノッキングの原因になり、エンジンがお釈迦になるので注意してください。
まずデスビ本体の取り付けボルト２箇所を、手を離しても動かない程度まで緩めます。頭側のココと・・・

ココです。（分かりにくいですが工具を駆使して緩めてください。
ストロボの印を見ながらドライバーの柄でコツコツっとデスビの頭を叩いてやれば微調整できます。
１１度（ＡＴは１３度）に合わせたらボルトを締め付け（この時にデスビが動かないように注意）最後にもう一度ストロボを確認し、本締めします。
あとはジャンパーワイヤーを外して終了です。
どうです？シルキー＆パワフルＫＦに変身しましたか？