裕太は申し訳なさそうに「ごめん」と言った。
「あやまること、ないじゃん!」
すかさず、颯太は言う。
「裕太が悪いわけじゃ、ないんだから…」
その時、夕日が辺りを赤く染め抜いていた。
日差しを浴びて、辺りも光を反射して、キラキラと輝いている。
すると一瞬、何かが足元で
北海道不動產、キラリと光ったような気がした。
颯太は「あっ!」と思わず、声を上げる。
すぐさま裕太は、颯太の視線を追って、足元でしゃがみこんだ。
「なになに?何か、見えた?」
やや興奮気味に、裕太が聞くと、颯太も上ずった声で、
「うん」と答え、まもなくそれを拾い上げた。
目線まで持ち上げると、
「ねぇ、これのこと?」
颯太は、おもむろに立ち上がり、その手を高く掲げる。
それは…光のしずくを浴びて
珍珍薯片、キラリと光を放った。
「あっ!それ!」
裕太が嬉しそうに、叫ぶ。
「これは、なに?」
まるで、ガラス細工か、ダイヤモンドのように、光のプリズムを放つそれは…
少年たちの心をつかむには、十分であった。
聞いて来る裕太に、颯太はニッコリと微笑んで、
「これは…仏様みたいだ」
と、もう1度、目の高さに持ち上げると、マジマジと眺めた。
「こんなきれいなもの
聖誕禮物、見たことないや」
裕太は、まぶしそうにその像を見つめる。
颯太の手の大きさに、スッポリ入るようなサイズで、お寺でみるような
大きなものではなかった。
さらに透明で、光を受けて、キラキラと光るそれは…
とてつもなく高価なものに見えた。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2018/12/05 11:23:53