初めての愛車。
1978年に中古で購入。なんと、11万5千円でした。
車好きな兄弟が私にと買ってきた車で、当時は良い車とは思えなかった。
私のは GLというグレード(シングルキャブ)でした。
スバルのレオーネすら知らない世代では、ff-1と言ってもピンとこないですよね。
乗るほどに、知る程に凄い車ということが分かってきて、現在でも、ff-1 1100スポーツの綺麗な車があれば欲しいと思っています。
水平対向のエンジンは、1100のエンジンをボアアップしたものでオーバースクエアーのショートストロークエンジンでOHVながら高回転まで良く回りました。
エンジンは、アルミのシリンダーヘッドとシリンダーブロックを有し極めて軽量でプロペラを付ければ空を飛べるという話がありました。
水平対向なのでフロントは低重心でした。
エキマニも4→2→1で、鋳造ではなくパイプを曲げたものでした。
今は耳にすることが少なくなってきた「ボロボロボロ」というスバルサウンドでした。
ブレーキはフロントがF1のようなインボードタイプのディスクブレーキで凝った作りでした。
725Kgという軽量。
アルファスッドは一説によると、スバルFf‐1の前身のスバル1000を真似たという話があるほどで、水平対向エンジンをFFにレイアウトしインボードタイプのディスクブレーキという凝った作りで、さすが中島飛行機と感動します。
実際、国内ラリーなどでは大活躍していました。
それから、東北電力のオーダーで4輪駆動仕様を開発した話も有名?で、レオーネ、レガシー、インプレッサなどの4WDのルーツでもあります。
私の車は、7年落ちでボディーは錆びで穴だらけでいろいろな経験が出来ました。
軽量ボディーのため鉄板が薄く錆びて穴が開きやすいのは当時のイタ車並みで、自分で錆びを落とし、ジンクプレートを塗布後、網とパテで穴埋めして缶スプレーで塗装して穴をごまかしました。
オイルプレッシャースイッチ付近からのオイル漏れで、修理するまではオイルをつぎ足しながら走行。
フュエルポンプのところのフュエルホースに穴が空いてびっくり。
マフラーの吊りゴムの破損でマフラーがぶらぶらになり、自転車のチューブで応急処置して新潟の黒崎のスバルに駆け込み修理、その際、あまりにボロのためこの車を直すのですか?といわれる程でした。
マフラーに穴が空いていたため、暴走族も振り返るほどの爆音の事もありました。
初心者マークで初めての車でしたので、たいへんでしたが、車の構造の理解や、車の修理の入門には最適な(状態の)車でした。
約1年後にベレットのGT-Rも入手し、当時、新潟在住のため、冬場はスバル1300G、積雪のない時期はベレットという生活になりました。
結局、約3年間所有。
年齢とともに食の好みが変わるように、車の好みも変わるもので、前述のように、ツインキャブ仕様のスポーツ(特に1100ccのもの)は今でも欲しい車の最右翼の一台です。