オイルホースからのオイル漏れの修理(ホース製作)、他のオイルホースも合わせて予防整備
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
2月にガレージの床にオイルが垂れて少し溜まっているのを発見し、オイル漏れの修理をしました。
355のエンジンはドライサンプのため、オイルリザーバータンクがあるのですが、そのリザーバーとオイルクーラーの間のオイルホースからオイルが漏れていました。
現品を基にしてオイルホースをラジエータ屋さんに作り直してもらって、修理しました。
オイルが漏れているオイルホースは1本だけでしたが、他のホースも同様に劣化しているだろうと思い、他の3本と合わせて4本とも作り直してもらいました。
2
オイルがいつから漏れ始めたのかははっきりしませんが、少なくとも1月にはまだなかったので2月以降だと思われます。
ガレージの床のオイル溜まりを発見後、どこから漏れているのか探しました。
垂れている床位置でおおよその場所はわかっているので、目視で下回りを確認していきます。ダイソーで売っている一番大きなスタンドミラーを使って、見える範囲下回りを見ていきます。リフトアップしたようにしっかりとは見えませんが、これでそこそこ奥の方まで見えます。
3
見つけた場所がここです。オイルクーラーからオイルリザーバーに戻るオイルラインで使われているオイルホースからです。オイルホースの下側のパイプ金具とのかしめ部から漏れていました。ホースにはオイルが垂れてきている様子はなかったので、下側のかしめ部からです。
4
355のエンジンはドライサンプのため、オイルリザーバータンクがあります。さらにオイルクーラーもあるため、
(1)エンジン→リザーバー
(2)リザーバー→エンジン
(3)リザーバー→オイルクーラー
(4)オイルクーラー→リザーバー
の4本のオイルホースが使われています。上の写真のオイルが漏れていたオイルホースはこの(4)です。
5
オイル漏れを見つけた後、漏れの程度を知りたかったので、ペットシーツを敷いて確認しました。
それを始めたのは、ドライブに行って帰ってきた後だったのですが、3日間くらいの間はオイルが垂れてきませんでした。自然治癒するはずはないので、そのまま車に乗らずにガレージに置いておくと、その後にやはり漏れてきました。オイルを回さずに低温放置した後に起こるのでしょうか。
漏れが再現した後に観察してみると、2時間の観察では一滴も漏れて来ず、一晩に数滴のレベルで漏れていることがわかりました。なお、オイルは1箇所からしか垂れてきませんので、ある時間が経ったところでペットシーツの位置をずらして観察したものです。
かなり少ない漏れなので、そんなに慌てることもないと考え、いつもの修理工場に入庫を予約しつつ、修理方法を検討することにしました。
6
このオイルホースは、純正部品だと1本40万円とかするらしいです。あまりにも高いので正式な見積もりは取りませんでした。少し前はそこまではしなかったようですが、おそらく、在庫が減っていて、かつ新たに作っていないためでしょう。どんどん上がっているようです。
ヨーロッパでは新品の純正互換部品も流通しているようなのですが、それも足許を見た値段でした(1本14万円)。
そうなれば、所詮はオイルホースなのですから、修理一択です。日本製の材料で日本で修理してもらった方がむしろ高品質にも期待できます。
ということで、修理業者さんを探すことにしました。
7
オイルホースの作り直しについては、いつもの修理工場で取引があるところもあったのですが、値段が高いというのと素性がイマイチに感じたので、自分で情報を集めて探したところでやってもらうことにしました。お願いしたところは、スギタラヂエーターワークスさんです。
車の入庫予定の日の前週に電話して、製作依頼する日程、おおよその手番、修理工場に直接やり取りをしてもらうこと等を調整しました。もちろん、修理工場側にもそれで支障がないことを事前に確認しました。
8
盛大にオイルが漏れているわけではありませんので、車の修理工場への入庫は自走でいきました。念のため、出発前にアイドリング状態で10分くらい漏れを確認しましたが、1滴も漏れてはきません。向かう途中でオイル漏れの程度を確認してみると、家を出るときよりはディフューザーに垂れているオイルがちょっと多いように見えました。アイドリング状態でしばらく見てみましたが何も起きないので、エンジンを回したときにだけちょっと漏れが増えるのかもしれません。とはいえ、問題ないレベルと思われるため、そのまま自走していきました。
9
修理工場にて右リアタイヤが外され、オイルホースが外されるところです。修理工場から直接スギタラヂエーターワークスさんに送ってもらいました。
10
作り直してもらったオイルホースを取り付けたところです。これで、オイル漏れの修理(1本)とオイル漏れの予防整備(3本)完了です。
11
オイルホースの作り直しについてはかなり安くやっていただけたと思います(工場間の往復送料含めて4本で79,000円)。しかし、ホース端のパイプ金具のエンジンへの固定に使うシールワッシャーがびっくりするくらい高額でした。4,680円/個もしました。
ただのシールワッシャーにしか見えませんが、事前に調べたりもしていないしよくわからなかったので、この純正品を使ってもらいました。
[PR]Yahoo!ショッピング
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連整備ピックアップ
関連リンク