フェラーリのニューモデルが5月に発表されるらしいと先ごろから小耳に挟んでいたし、先日の488納車の時点ではオートカヴァリーノの担当さんから「812スーパーファストの後継車になります」と教えてもらっていた。
すなわち、純然たるガソリン車、しかもV12エンジン搭載車だ。
その名も、12チリンドゥリ(12Cilindri)。
12シリンダー、cylinder のイタリア語になるという。
ベタな名前の響きが良いか悪いかはさて置き、Ferrari社としての矜持に由来する力強い姿勢を感じざるを得ないではないか。
フロントのテイストは、1960年代後半のデイトナを思わさられた。
そのアメリカ向けイメージなかつての車種同様、12チリンドリもその色が強く感じられる。
んー、あまりグッと来ないんだよなぁ、デイトナ。
とはいえ、812同様、フロントミッドに置かれた縦置きV12を収納するロングノーズは、このクラスらしい堂々としながら伸びやかなイメージ。
リアは、ボクが発注しているローマ・スパイダーとか 296GTS など、現在のイメージをさらに未来的に推し進めた感覚であり、好ましいと感じた。
リアウィンドウから後端に向かって広がる黒いエリアのデザインを、デルタウイングシェイプと呼ぶそうで、このモデルのデザインのモチーフになっているそうだ。
6.5L 12気筒。
今どきのフェラーリ、コンシューマーレベルで人気というかよく売れているのはミッドシップ8気筒モデルな訳だが、それは素直に走りやフォルムがフェラーリのサーキット的イメージに合致していて、価格帯が低めなことによるだろう。
それに比べると、12気筒というアイコンはご本尊的であり高価格であることから、ちょっと浮世離れした感覚もあり、おいそれとは手を出せない。
価格は7000万円級になりそうで、こちらもスーパーカーのイメージ通り手が出せない。
そういや、ボクが高校〜大学生の頃は、マークIIが250万円、ソアラが300万円、クラウンが400万円、セルシオが500万円程度のイメージで、BMWの750iLは1300万円、テスタロッサが2800万円、F40が4500万円。
現在、モデルにもよるがクラウン600〜800万円、レクサスLSがざっくり1300万円だとすると、一般的なフェラーリが4000〜8000万円、スペシャルなモデルは軽く億超えというのは、バブル当時に「フェラーリってやっぱり高いなぁ」とため息をついていた感覚に近いのかも知れない。
ボクとしては、気合いを入れてフェラーリカスタマーの列に並びはじめた以上、出てくるモデルはとりあえず全て乗ってみたいと思っていたが、好みではないデイトナをオマージュした12チリンドゥリには、ちょっと食指が動かない気がしている。今のところ。
そのうち実車を見る機会は出てくるだろうが、その時にどう感じるか、かな。
Posted at 2024/05/03 13:18:55 | |
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F00:フェラーリに乗ろうと思う | 日記