神戸市立須磨海浜水族園（神戸市須磨区）

神戸市立須磨海浜水族園は、須磨海浜公園内にある水族館で「スマスイ」の愛称で親しまれています。
明治30（1897）年、和田岬の地で第2回水産博覧会が開催されました。ここに設置された「和楽園」という遊園地内に、本格的な飼育循環設備を備えた水族館が設置されたことから、神戸がわが国の水族館発祥の地とされています。なお、その伝統を今に伝えるため、当園の中にある特別展示を行う建物を「和楽園展示館」と名付けています。
この伝統を引き継ぎ、昭和32（1957）年5月10日に、神戸市交通局が、当時の庶民の足だった市電の黒字還元と、さらに市電を利用してもらおうと、須磨の地に「須磨水族館」を開設しました。
昭和50年代には建物の老朽化が進んだこと、また、アクリル樹脂など新たな展示水槽技術の進歩があったこと、ラッコやイルカな ど新たな展示生物の導入を考えていたことなどから、水族館が30歳を迎えた昭和62（1987）年5月10日にその歴史を閉じ、新たな須磨海浜水族園に生まれ変わることとなりました。
平成7（1995）年1月17日の阪神・淡路大震災では建物に大きな被害はなかったものの、停電により濾過装置や温水が止まったため、多数の生き物が犠牲となりました。
平成12（2000）年7月7日には、阪神淡路大震災からの復興記念として、「人と自然との共生」をコンセプトに日本初のチューブ型トンネル水槽を設置したアマゾン館をオープンしました。
令和元（2019）年9月、神戸市は須磨海浜水族園を民営化すると発表しました。現在の須磨海浜水族園を令和3（2021）年4月から本館以外の一部を解体し、令和5（2023）年に閉園する予定です。そして、令和6（2024）年春に須磨シーワールドとしてリニューアルオープン予定です。

開園時間　9:00～17:00（入園は16:00まで）
入園料　大人1,300円　中人800円　小人500円
　　　（令和2年3月〜大人700円　中人400円　小人300円）

Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R2.12.12
住所: 兵庫県神戸市須磨区若宮町１丁目３−５