サニトラ後期・キャブレター調整

サニトラ後期のキャブ調整。よく間違えるのがアジャスト箇所。白い樹脂製のノブの左横にあるのがスロットル・アジャスト・スクリュー。直接スロットルシャフトの戻り量を制御して　アイドル回転数の調整をする本命箇所です。しかしここはエアクリーナーボックスの陰で　かなり見にくくなります。懐中電灯でよくみないと奥まっていて見えにくいです。もちろんここでアイドリング回転数を750～900回転程度に合わせます。

逆にこの白い樹脂のカバーのかかったノブ。いかにもスロットル・アジャスト・スクリューに見えますが、実はこれはアイドル・アジャスト・スクリュー。新車時は最大締め込みから１回転ほど　もどして樹脂キャップ固定されていて、回転規制がかかっているので１回転以上はどちらにも回せません。

これは空燃比をコントロールしているので多少アイドル回転に影響しますが　ここは主に排ガス濃度調整です。排ガステスターを持っている場合は、まずドエルアングルテスターを使い、ディユーティー比で90°の半分=45度に合わせてCO・HCを追い込みますが　もう、ここでアイドリングが維持できなくて　しかたなく調整しなくてはならないようだとカーボン詰まり濃厚です。

ほとんどのオーナーは排ガステスターやドエルアングルテスターはもっていないでしょうから　白い樹脂カバーのアイドル・アジャスト・スクリューはいじらず、写真のように左側のスロットル・アジャスト・スクリューでアイドリング回転数を調整するという形になると思います。

なお、裏側のキャブを外して見ないとわからないようなところのリンクロッドの調整ねじがあり　ここが非常にファーストアイドル系の調整に肝となる　ところで私も　原因はここでした。
　詳細は別の動画でもご説明していますので　このアイドリング調整だけで済まない方は是非ご参考にどうぞ。
　特に２０００ｒpm以下の不調の場合可能性があると思います
（オートチョークが外れると　アイドリングしないなど）

ウエーバーより　案外難しいなあー
詳細の動画です
https://www.youtube.com/watch?v=Z93cIhceHdE