オーディオカスタム担当の大塚です。
本日は、先日の＜BEWITH SOUND CUP２０１４＞にて最上級の＜プレミアクラス＞にエントリーして頂いたRANGEROVER・EVOQUEの完成車両の紹介です。
このイヴォーク、カッコイイですね！
高級SUVのカテゴリーですが、内装一つ見ても洗練されたデザインで、しかもお客様が選ばれた車両の内装色が＜ホワイト×タン＞。
下手な装飾をすればそれだけで完成された純正内装を崩してしまいそうです。
何度か内装を確認させて頂き、どんな感じで製作させていただくのかお客様とやりとりしながらデザインを起こしていきました。
デザインの途中段階ですが、遠方のお客様なのでPCでデザインしてメールでやりとりさせて頂いたりもします。御見積やデザインなど、お時間を頂ければお客様のご希望を少しでも反映させられると思います。
BEWITHスピーカーを取り付ける予定なのでドアの厚みは気になるトコロ。
最終的に何度もデザインのやり取りをしていて純正デザインをスポイルすること無く製作したドアがこちら
純正内装を大幅に崩さないデザインでスマートにインストール出来ました。
トゥイーターのポジションにも最後まで悩んだ結果、高級車の純正デザインを崩さない最良の取付でインストール。純正スコーカーポジションに入っていますが、トゥイーター用の専用カップにはプロショップ＜vogue＞さんのオリジナルジュラルミンカップを使用。このポジションであれば、このカップの持つレスポンスが必要です。対面トゥイーターになりますのでセッティングはとてもシビアでした。
インストールの細かい部分ではBEWITH＜G-130＞グリルも純正スピーカー部と同様にカラーが整うように特殊塗装で同じような質感を作っています。
車両の剛性は非常に高いボディだと思いますが最高峰のユニットと、日本一を決めるサウンドコンテストでも対応していけるように車両の防振やドアもエンクロならではのチューニングをしています。
天井部も当店のオリジナル防振施工を施しました。
ボディ剛性は高くても頭の近くになる部分で共振の起こるパネルや内装にはとても効いて来るのが車内防振。
音質への影響だけでなく、もちろん雨の日など走行時の防音効果も非常に高いです。
ドアにはエンクロアウターオプションも施工済み。
「エンクロなんだからアウターパネルは関係ないんじゃないか？」と思われがちですが、むしろドア防振、デッドニングで施工する場合にはこのパネル施工は致しません。音のヌケが悪くなりがちです。
エンクロで施工しているからこそ共振のカットと、エンクロージャでの調整がよりダイレクトに生きるようにセッティングしております。
これも音響測定器「SIEG」がありますので、気になる要因を一つづつカット＆トライしていったデータ収集のタマモノです。
スピーカーケーブルは前車から引き継いでaudio-technica＜Rexat５０週年記念モデル＞をノーカットで使用。
アンプの端子からスピーカー端子までノーカット・ノーコネクト。ドア部のブーツ入線なども頑張りました。
ラゲッジユニットの各接続端子部には全てF2Music＜プラチナ端子＞をセレクト。
金メッキ端子に比べ、各帯域の輪郭がハッキリし、情報量も上がり、音色が艶やかになるように感じます。
ラゲッジに関しては当初の予定では応急タイヤ部に全てユニットを収めてしまいサブウーファーは取り外し可能なBOXにして簡単に作る予定でした。
デザインなども起こしていましたが。。。
２月大阪オートメッセ会場にて＜Royal Ensemble＞を突如の発表。
限定のスペシャルユニット。SUNRISEレッドの素敵なボディを纏った最強の＜AZ-1 C.C＞。魅せないのは勿体無い。。。
と、お客様との打ち合わせの中、僕の気持ちを推してしまいましたが、ラゲッジレイアウトの大幅変更。
今回使用するパワーアンプは希少アンプ＜A-110S・BS01Limited＞。このシルバーアンプのパワーと情報量。解像度の高さはまだまだ現役選手でも最高峰に位置します。SUNRISEレッドの＜A-110SⅡ＞の繊細なレスポンスの良い音も捨て難いですが、＜A-110S・BS01Limited＞、勿体無い。。。
フロント２WAY＆ステレオサブで合計６基のモノアンプ。サイズも重量も大きいので
レイアウトにはかなり悩みましたが、
フロント用の４基は応急タイヤスペースへ。サブウーファー用の２基はリアシートバックのわずかなデッドスペースに取付させて頂きました。
上の写真でもわかるようにサブBOXは２箱ありますのでその前面にはサブ用アンプ。背面ラゲッジ側には底面にはシステムの中枢となるDSP、アンプ、レギュレータ。
完成した装飾パネルは
アンプラックはシートを前面に倒すと現れます。内装にマッチするようにカラーコーデし、フロントドアにマッチするようにデザインしました。
ラゲッジの装飾はこんな感じです。EVOQUE自体が台形型の組み合わせでデザインされている部分が多く、全体的に台形を主体とするデザインで製作させて頂きました。
パッと見、＜Royal Ensembele＞システムに見えますが、AZ-1CC・SURISEの横にあるのはレギュレータ＜A-50A＞を２基使用しています。
ラゲッジの電飾は赤いユニットに合わせてレッドに装飾しましたがスイッチの切替でホワイトに変わります。夜間の荷物の出し入れにはコチラのほうが明るいですね。
ウーファーBOX背面のシステムマップパネルにはタブレット（iPad）を仕込んでいます。ですので暗いシーンでは液晶モニターがさり気なくモニターアピールにもなり綺麗に浮かび上がります。
外装には前のブログで紹介させて頂いたようにLAND ROVERの専用社外アルミホイル＜MACハイランズ２０インチ＞をスマートに。
センターキャップはほぼ専用サイズなので、純正キャップに入れ替え可能です。
ヘッドユニットには＜Royal Ensemble＞のコアユニット、＜ハイレゾ・ダウンコンバート対応＞の＜MM-1D・SUNRISE＞です。
実は今回このEVOQUEのシステムを構成するにあたって非常に迷ったポイントが純正システムとの共存。
純正カメラシステムが非常に使いやすく、フロント・バックのソナーとも共存させたく、純正のラジオ・CD・DVDも使用が出来る状況に。
このカメラシステムですが、フロントソナーが反応するとフロントスピーカーから警告音が。リアのソナーが反応するとリアスピーカーから警告音がなる仕組み。
いつも純正システムと組み合わせる時の配線だとこれが非常に難しい。
色々なプランを作りこの問題もクリアできましたが、最後の問題が＜純正ナビ＞...
コレがクセモノで非常に使えないと評判があまり良く無いようで。。。
そこで脱着可能なアダプターをこのメーター部に造り
ベストポジションにスマホナビ。
実はコレが何よりもこのEVOQUEが使いやすくなったとお喜びでした。
一世代前のAndroidスマホでのナビですと充電しながらでも電池が追いつかなったことと、LTEモデルになる前だと走行に追従できないケースが多々有ったとのこと。
今回の新スマホではまったくそんなこともなく充電の問題も、追従性の問題もクリアできそこそこ使えるナビになったとのご報告を頂きました。
う~ん、このお話はこのお話でデジモノ好きには実に興味深い話ですが、据え置きナビを販売する販売店の立場として実に危機状態ですな。。。f^_^;
このEVOQUEにお乗りのお客様には、BSCの前日に店舗にお立ち寄り頂き、ギリギリまで調整をさせて頂きました。
最終的になんとか纏まりましたが、まだまだこのユニットのポテンシャルの高さは眠っている状態だとお客様ともお話させて頂いております。
今回は先日のブログのご紹介通り、念願の＜プレミアクラス＞での入賞を頂けましたが、更に上の世界に向けてじっくり調整を煮詰めさせて頂きます。
この度も当店にてオーディオシステムの設置をさせて頂きまして誠にありがとうございました。
納得いけるまでしっかりメンテナンスさせて頂きます。
今後共宜しくお願い致します。
BEWITH SOUND CUP２０１４、＜プレミアクラス＞入賞、おめでとうございました。
オーディオカスタム担当の大塚です。 
