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先日ブログでご紹介しました【SA浜松　Cars８６コンプリート】に装着された【HKS　GT–SUPERCHARGERキット】を【290PS】仕様へ向け現車セッティングを２日間に渡り行いました。
SA浜松　290PS仕様データをインストールする前に、既存データにてパワーチェックを行った結果は【２６１PS】。
ベースの状態では実際に装着されるオーナー様の仕様にバラつきが出る事への考慮を始め、リストラクターの径も小さく設定されている為、高回転域にかけては過給圧が落ち込み出力が伸びないようセットアップされています。

SA浜松　290PS仕様では、デモカー８６テストで得たデータベースを元に、リストラクターの径も車両に合わせ変更し現車セッティングを行って行きます。
燃料系の制御には上の写真にもあります【目標A/F・ポート直噴比率・エアフロ電圧変換MAP】の３つのMAPでバランスを取って行きます。
使用するインジェクターがノーマルの状態では、ポートインジェクターと直噴インジェクターの比率をしっかり取る事が必須となってきます。

またS/C仕様では点火時期の見極めも大切な項目とまります。
点火時期の調整は【ベース点火タイミング・点火学習アドバンス値】の２つのMAPを使い進めますが、８６・BRZ共にベース点火時期に対して随時学習が入る為、現車に合ったデータでない際には点火が一時的に進角してもノックリタード補正が入り出力が大きく（２０PS前後〜）バラついてしまいます。
SA浜松では安定した状態で走行できるよう、現車セッティング時に車両に最適な点火時期を見極めセットアップしております。

シャシダイにて１回毎のパワー・トルクデータの確認、データロガーでは空燃比・点火タイミング・点火学習値・燃料噴射量等を確認し、車両に無理をかけないよう変更したデータを車両にインストールする作業が続きます。

このリストラクターがS/C本体の入り口に付く事で吸入空気量が変わり、過給圧が決まってきます。
今回のコンプリート車両では前回のデモカー８６テストで得たデータをベースにスタートしてみましたが過給圧に差が出ていた為、現車に合わせ内径の加工を繰り返し行いました。

シャシダイグラフでは過給圧の確認も行える為、リストラクターの仕様を変更する度に圧力データをとり、２９０PS仕様Specへと変更しました。

地道な作業を経て290PS仕様【トルク32.9kg/m】へ仕上がりました。
ピークパワーではセッティング前との差が【３１PS】となりますが、高回転域でのパワー差は【５５PS】トルクが【６kg/m】と大変大きな差となっております。
残すはリアスポイラーの装着にて今回のコンプリート製作は完了となります。８６　GT–SUPERCHARER仕様にご興味のある際には是非１度ご覧下さい＾＾

■今年最後のHKS　８６／BRZ　FAIR開催致します！ 
 
■日程：１２月６日（土）７日（日） 
今年最後の【８６／BRZイベント】はHKSさんです！フェア恒例の【工賃コミコミ価格】を初め、デモカー体感試乗・スペシャルメニュー等をご用意致します！ 
更に今年は【GT–SUPERCHARGER】SA浜松Specデータも完成した事から、HKSフェアー企画以外にも特別特典を付け販売致します。 
是非この機会をご利用下さい＾＾ 

＊HKS　８６ & BRZフェア　スペシャルパッケージのご案内→HP 

■データ１　　吸気・排気変更NA仕様 × GT−SUPERCHARGER  Spec1比較

＊左トルクライン／右パワーライン【緑ラインNA仕様・黄色ラインS/C仕様】
Spec１は燃料系ノーマルままHKS　GT−SUPERCHARGERを装着し、SA浜松Specデータでセッティング【２９０PS】仕様へセッティング致します。
当店のデモカー開発テストでは、吸気・排気・ECU制御したNA状態から比べても【パワー９０PS・トルク11.6Kg/m】の向上を実現致しました。