WRX STI VAB用の【HKS FlashEditor SA浜松Spec】の開発テスト2日目は【ムキ出しType エアクリーナー】にパーツ変更するところからスタート致しました。
今回のオーナー様からのリクエストで装着させて頂いたエアクリーナーは【ZEROスポーツ】さんの製品です。
VABの場合エアクリーナー直後に【エアフロセンサー】がある為、純正BOXより交換した際には【エアフロ電圧値】の確認が必須となります。
純正ECUに対応したエアクリであれば走行に問題はありませんが、専用ECU対応モデル等では装着後にECUデータを現車合わせしなければ、本来の性能を発揮できないだけではなく、エンジンコンディションの悪化を招いてしまいます。
今回のECUデータ開発テストでは【純正BOX → ZEROスポーツType → HKSレーシングサクションKIT】と3パターンの装着テスト→現車セッティングデータをつくりました。
純正BOXタイプでは【吸気温度】の安定化というメリットがありますが、VABのECUセッティングを行ってみると、全域に渡り【ムキ出しType】を装着して頂いた方がE/Gレスポンスも良く出力面でも良い結果となりました。
これは吸入効率が良くなった事で、過給圧が効率良く掛かるようになり高回転域にかけても過給圧のタレが純正よりも抑えられた事によると判断できます。
効率の良いパーツの性能を100%発揮する為にもECUセッティングは必須となってきます。
ムキ出しエアクリーナー装着後には【A/F補正値/A/F学習値】が純正同等レベルになるよう、アイドリング域よりセッティングしていきます。
アイドリング→低負荷領域→高負荷領域と順にセッティングして行く事で大きな補正値を引きずる事もなく、安定した空燃比で走行できるようになります。
またムキ出しTypeに交換した際には【エアフロMAP】補正をして行くのですが、エアフロ電圧を変更したさいには【点火時期】も変わってくるので、予め点火タイミングMAPも補正しておきエンジンに負担が掛からないようセッティングを進めています。
*右上のグラフ【赤→SAHデータ 緑→HKSフェーズ2データ 紫→STDデータ】となります。
エアフロMAP補正が整ったところで過給圧を上げていき全開領域のECUセッティングを進めて行きました。
その結果、実用回転域より出力向上を実現でき【HKSフェーズ2】データに対して4,000rpm付近で【20PS】以上UPの向上、6,000rpm付近では【37PS】向上、トップエンドでは【41PS】のUPと全域に渡り出力向上実現する事ができました。
☆HKS FlashEditor SA浜松Specデータ セッティング後データ
・最大出力:349.5PS
・トルク:48.0kgm
☆VAB車両仕様
・HKSメタルキャタライザー
・HKS SPEC–Lマフラー
・HKS Rプラグ
・HKS レーシングサクションKIT
・HKS FlashEditor SA浜松Specデータ 現車セッティング
仕上げは高速道で走行確認を行わせて頂きました。
ECUデータ変更後は、アクセルの踏み始めよりトルク感があり、トップエンドまで気持ち良い加速フィーリングとなりました。
エンジンパワーだけではなく【乗り易さ】に対したMAP変更も全域に渡り開発致しました。
シャシダイだけでは感じる事ができない部分に対してもテストを重ねる事でVABオーナー様が楽しんで頂ける仕様になっております。
是非この週末は【HKS SUBARUフェア】で【HKS FlashEditor SA浜松Spec】データを【体感試乗】してみて下さい。
*HKS FlashEditor SA浜松Spec詳細は改めてアップ致します。
◆HKS SUBARU FAIR 7月23日(土) 24日(日)
7月23日(土)24日(日)の2日間に渡り【HKS SUBARU FAIR】を開催致します!
イベント期間中は特典盛り沢山で皆様のご来店お待ちしております。
*7月度イベント詳細はこちらから→HP
Posted at 2016/07/21 16:01:13 |
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