暑いですね、夏が来ました。
しばらく走らせるだけだったダンシングライダー、またビッグマイナーを行いました。
暑さに負けない熱い長文、見たい人だけどうぞ☆
まずは前回までに、、、
Stage1:ダンシングライダーの方向性を決定づけた寝かして曲げる、の実現
ダンシングライ道とは倒すことと見つけたり。
Stage2:タイヤやサスのセッティング、カーボンフレーム換装など
続、ダンシングライ道。
続々、ダンシングライ道。
Stage3:重量配分の見直し、リヤポッドの重量化で安定、フロントジャイロ効果の追加など
続々々、ダンシングライ道(またかよ)
までやってました。
これで非常に良い走りを得て、しばらく走りこみしてました。
行きつけサーキットの常連さんたちは僕のマシンとまた違ったアプローチ、やはり同じ部分、それぞれが独自の進化を遂げていて、台数も増え、まだ差が大きいクルマもありますが全体にかなりレベルが上がってきました。
数台がサイドバイサイドで複数のコーナーにわたってバトったりする光景もちらほら、非常に盛り上がってきてます。
そして。
僕のマシンですが、これまでのカスタムでその中でもトップレンジにはいますが、飛びぬけていた初期のようなアドバンテージはもはや存在しません。
先週日曜にサーキットランした際、僕のクルマの問題点、ダンシングライダーの特性、やるべきポイントなどまた新たに見えてきました。
Stage3で安定化を図った際、確かに振り回しても安定して走れるようになったものの、あきらかにクルマの軽快感、旋回力が落ちました。
重量で200gほど増えたのが主な原因です。
実車同様、高速化などに対応していくと肥大化して軽快さが失われるのに似てますね。
Stage3で判明していたのは全体重量の中で相対的にモーターポッドが重ければ安定するということ、だからESCをモーターポッドに搭載するカスタムが有用、しかしフレームへESCを内蔵しスタイリッシュな外観にも拘った結果、相殺するためにかなりの重量増となってしまっている。
ESC周辺のモノだけで30gくらいありますからね。単純に位置を変えれば60g分の軽量化ができるわけです。
配線のやり直しはかなりめんどうなので何とかこのまま出来ないかな、と粘りましたが、基本バランス、素性が良くないのをゴテゴテと覆い隠していてはもう先に行けないと判断。
というわけで、モーターポッドにESCを移植しました。
良く見るのはポッド上に取り付けたフェンダーに載せるタイプですが、重心が高いのと後述する理由でリヤエンドに取り付けました。
モーターは当初トルク特性からアウトランナープラしレスを使ってましたが、こいつの持つジャイロ効果で高速域にリヤの追従不足が発生、インナーローターへの変更で改善しました。
Kvは4400から6000のものに。パワーアップしたこともあり何度もウィリー、そのまま捲れてコケたりもしてました。
ESCが後ろに来ることでそれはさらに顕著になるだろうと予想され、ならばESCガード(コケたとき必要)兼ウィリーバーを付けたれ!とインスピ湧きまして。
パワーアップでモーターの発熱も大きく、モーター冷却ファンを付けるとポッド上にESCではスペースが無くなります。
なので後ろに。
こんな感じ。
ウィリーバーは1Gでほとんど地面からクリアランスが無く、浮き始めるとすぐに接地しますがコレでよし。
ウィリーを魅せるためで無く強制的にウィリーさせないためなので。
全体バランスはこんな感じです。
かなり前被りにしてキャスターも立てました。
フレーム内部に入れるのはバッテリーと受信機、受信機浮いてるように見えますが裏にカーボンのプレートが来て固定されてます。
軽量化のためアンダーフレームなし、バッテリー着脱は外せるタイプの結束バンドで固定としてシンプルに。
電飾も外しちゃいました。
こいつは走りに特化させるのでこれまでのスタイルに対する拘りを捨てました。
重量面で大きな変化の無い人形の首振りは継続。
さすがにライダー無しはイカンと思いちゃんと載せてますよ。
この変更で、リヤポッドに載せていたウェイトは188gから98gへ減量。
アンダーフレームや電飾の廃止、ウィリーバー追加はありますが全体で100gは軽量化できました。
1kgちょっとのクルマでこれは物凄い変化です。
さらに今回はタイヤにもかなり切り込みました。
周辺の速度域が上がったため、前のモーターではトップスピードが足りず大径化で補ってましたが、根本的に大径化すると明らかにクルマの安定感が悪くなります。
ノーマルは60Dサイズに合わせて作られているクルマですが、55mmに落としています。
右から現在の55mm、ツーリングサイズの65mm、試しに使ってみた80mmくらいあるハチイチGP用改造品など↓
大きくなるにつれダメになって行きました。
見た目は大きいほうが圧倒的にカッコいいんですがね
そしてフロントタイヤ。
初期は各種Mサイズタイヤを丸めたりしていて、次にスポンジ整形+市販のキャップドラバーを被せた第二世代を経て、最新のハイブリッドキャップドタイヤに行きつきました。
ぱっと見なんやねんこれ?って感じですが、かなりめんどくさい仕様です。
まずノーマルホイールの段差部分を板鉛で埋めてなるべく軽く、しかしジャイロ効果の高い外周沿いにウェイト追加。
これまではスポーク部分にワッシャーを複数入れてましたが、同じくらいの効果をより軽く、見た目良く実現。
そこにスポンジタイヤを貼り、実車レースバイクタイヤのプロファイルを参考に整形。
そしてとあるMサイズタイヤをカットして貼り合わせ一体に、最後に成型して完成。
センターが尖り、50°付近で最も接地面積が広くなるプロファイルです。
さらっと書きましたが、何本も無駄にした力作です。
その他、初期旋回を上げるためキャスターをこれまで以上に立て、大径化したフロントタイヤのこともありかなり1G車高を下げました。
リパウンドスプリングも採用。
これまでのような不要なリバウンドを消しました。
この結果。
いつもの近所スペシャルテストコースにおける試走では、物凄い軽快なハンドリング、なのに安定!
狙い通り!
初期の軽快なダンシングライダーが速さと安定性を得て蘇りました。
強烈なモーターパワーでもウィリーすること無くメチャ鋭い加速、これまでもそれなりのツーリング並みのストレートスピードがありましたが、現在は体感で10.5Tノンブーストくらいあります。
こりゃ速いですよ、間違いなく。
飛びぬける存在になれるか。
近日サーキットテスト予定、出来れば動画上げます。
おしまい。