でんでん74のブログ一覧

　「スパシオがいい」と、駅まで行く途中で見掛けた、スパシオを見て妻言った。
　私もそう思う。スパシオはなかなか、スタイリッシュだ。良く考えられて創られた気がする。
　「スパシオの後継は、ルミオンなんだよ。」と、たまたま、通り過ぎた、ルミオンを私が指さすと、「あれは嫌」と、妻は答えた。
　確かに、ルミオンは、趣味が悪い。若者向けの、やっつけ仕事のデザインだ。
　「スパシオがいいなら、フィットでもいいのでは？」と、私が言うと、「ホンダは嫌だ。やっぱりトヨタがいい。」と、妻は、頭を振った。
　…フィット悪くはないが、まぁ、ホンダの品質はそれなりかも…。
　「今は、フィールダーがいいんだよな。」と、私が尋ねると、「うん、キムタクが宣伝しているから。」と、妻はほほ笑んだ。
　フィールダーは、質の高い車である。それを選ぶのはセンスが良いが、どうも、妻の動機は、ミーハー過ぎる。
　それでもいいか。
　感性で選ぶ、車も悪くないかもしれない。

　代官山はお洒落な町である。
　ベンツやビーエムはもとより、レクサスやGTRなど普通に走っている。
　その中で、意外にカローラは、高級車に並ばれても、見劣りしなかった。
　レジェンドやスカイラインが、安っぽく感じたのに不思議である。
　デザインの力であろうか？というか、この街に、結構カローラ、走っているのである。で、街に馴染んでいる。
　カローラはなかなか、お洒落だと思った。
　特にライトブルーマイカメタリックのフィールダーが。

　最近、オーリスとティーダを続けて試乗してみて、つくづく、５ナンバーサイズの車の乗りやすさを実感した。オーリスとティーダ、長さは同じくらいだが、幅が１０ｃｍほど違う。大した差ではなく、普通に道路を走る分には、オーリスの幅を意識することはないが、駐車するときなどは、ティーダの方が、扱いやすいと感じた。たかが、５ナンバーサイズであるが、ここぞというときに、その大きさの規制の恩恵を感じるようだ。
　こういう点を踏まえると、５ナンバーサイズのカローラに乗るということは、そのサイズだけで、大きなメリットがありと思う。
　
　カローラに乗る意味について、以下に書き出す。
１　５ナンバーサイズであること。：道や駐車スペースの狭い日本では、メリットは大きい。
２　衝突安全性が高い。：どうも軟なイメージがあるが、ゴルフよりも高い、衝突安全性を持つ。
３　環境性能が高い。：４つ星であるし、燃費も良い。
４　バランスが良い。：走りも車内スペースもほどよくバランスされており、不便は感じない。
５　コストパフォーマンスが高い。：決して、イメージほど、安い車ではないが、質感の高さ、走りの良さは、価格以上のものがあると思う。

　どうも、カローラというと、地味だし、親父くさいし、安物で、魅力に欠けるように思われてしまうが、実は、クラウンと同じくらい力を入れて開発されているし、デザインも、新しさを提案している。（実際、アクシオはレクサス風ではないか！）価格だって、決して安くはないし、（いろいろ付けると、２００万円を超える。）内装の質感だって、安っぽくはない。（試しに、フィットあたりと比べてみるといい。）また、上記で上げたように、人や環境にやさしい設計がされているのだ。「人にやさしい車。」というだけで、人に威張れる魅力があると言える。
　そういいながら、カローラの悪いイメージ（平凡、親父くさい、安物）に縛られて、カローラを選ぶ勇気が持てないでいるが。
　ある意味、カローラは、モラルとインテリジェンスで選ぶ車なのかもしれない。

　文書整理の手を休め
　文書庫の窓から
　隣の裁判所の駐車場を見る。
　駐車場に一台のクラウン。
　
　クラウンは、微動だせず
　しかし、留まらず
　シルバーの光を駐車場に落としている。

　クラウンを一台所有するとは
　美しさと
　知性と
　気高さを
　心の奥に散りばめた
　女性と暮らすことに似ている。
　美し過ぎないフェイスは
　飽きることがなく
　賢過ぎないマウスは
　争いを起こさない。
　奢り高ぶらないソウルは
　疲れを呼ばない。

　温和な女を選ばすして
　平穏な家庭を作れようか？
　クラウンを選ばすして
　平和が道を築けるか？

　王冠が意味するものは
　支配だけではなく
　強さに裏打ちされた優しさ。

　クラウンを選ぶことに
　何の躊躇がいるだろう
　大きさ？
　燃費？
　価格？
　ノープロブレム。
　立ちはだかる困難は
　理想と信念の前では
　昨晩の雪のごとく
　消えうせる。

　クラウンから始めよう。
　誰かに誇るわけでなく
　自分の道程を
　やさしく褒め称えるために。

　休めていた手を
　再び書類棚に伸ばす。
　まだ、書類整理は始まったばかりだ。
　私の手が動き始めても
　駐車場のクラウンは留まっている。
　ライオンの夢を見ているかのように。
　
　
　

　午後、雪が弱まってきたので、体育館のトレーニングルームに行ってきた。
　体育館の駐車場に車を停めると、目の前に、クラウンアスリートが停まっていた。シルバーのアスリート。精悍な顔に、クラッときてしまった。かっこいいよなぁ、クラウンアスリートって。乗ってみたいと思うけど、少し大きいかな？あと、少し高級過ぎかな？
　クラウンの近くには、カローラセダンが停まっていた。カローラの顔も悪くない。見た目はなかなか上質である。
　クラウン、欲しいけど、私には、カローラくらいが相応しいのかなと思ってしまう。
　「カローラでいい。」ではなく、「カローラがいい。」と思えるはのいつだろうか？

トヨタのＨＰに書いてあった、クラウンロイヤルの開発コンセプト、「日本独自の発想と感性から生みだした技術で、世界一のクルマをつくる」という、意気込みはカッコ良く、ゾクゾクする。アスリートじゃやなくて、ロイヤルをこのコンセプトで創るところを見ると、ロイヤルの方がクラウンらしいグレードなのだろうか？
　クラウンは、コンセプト自体もかっこいい。