東京モーターショーで発表されることを期待していた、レクサスUX、フォレスターなどが結局現れず、コンパクトSUVではがっかりさせられていたところ、思いがけずヤマハのLMW、ナイケンが発表され、私としてはデザイン的に微妙かな、と感じてたところまで書きました。
と思っていたら、BMWのX2が発表されましたね。東京はスルーして、ヨーロッパで。
全長4360mm、全幅1824mm、全高1526mm というコンパクトサイズは、私が求めていたサイズ感にかなり近いのですが、いかんせんデザインが普通。
Xシリーズの偶数番台は、SUVをクーペシェイプさせたオシャレ感を演出していたものだったはずなのに、なにこの普通感。ということで、レクサスNXを選んで正解!というあと付け感をさらに後押しさせてもらえました。
で、やめときゃいいのに、ボルボですよ、お客さん。
台風がかすった日曜日、本当は船を出してブリ・ハマチを釣りに行こ!と言っていたのが中止になったので、中1の息子に声を掛け、VOLVO屋さんに行きました。XC60が気になりまして。
大雨の中、ボルボ・カー神戸に。
かなり大きなハコは、関西で最大級と言っていた我が(笑)レクサスHAT神戸といい勝負な開放感。
本当に使うかどうかわからないバーカウンターがあったり、その裏には2階へと続く階段があったり。
2階も、このような展示スペース。
調度品がいちいちオシャレ!北欧から取り寄せた、とかかな?
通された商談スペースも、こんな感じ。
ちなみに向かい側の椅子、3脚でV40が買えるくらいのお値段だそうで!
皆さんなら、どちらを買いますか(笑)
さて、発売開始直後のXC60。 展示と試乗を兼ねた1台しかまだ用意されていないそうで、台風とは言え日曜に試乗でコレを外に出すことは出来ないといいます。まあ、理解できますね。
また、モデル末期が最高の1台と言われるボルボならではなのか、旧モデルのXC60も併売しているそうで(笑)
現に店頭にこうやって新旧モデルが並べてありました。
左が旧、右が新。
それと、納車スペースにも、旧モデルのXC60が用意されているし。
ボルボ、なかなかの曲者。常識で、はかれない。
いろいろ話を聞いたり、展示車に乗ってみたりしていると、ボルボの世界観にショックを受けます。
なんていうか「高級ってなんだろう?」「いいモノってなに?」なんてことを思わずにはいられません。
ボタンの数を誇らないインパネ、素朴とさえ感じさせられる木材のあしらい方。クリア塗装なんて使わないんですよ。北欧家具の柔らかい手触りそのものを、こんなところにあしらいますか?
かなり気に入ったのが、このシート。
アップでも。
ナッパレザーでベンチレーション内蔵のこのシート、腿や両脇のサポートを電動で締めたり緩めたりできます。これはいい!
さらに、背筋まわりにマッサージ機能も内蔵!強烈ではないけれど、長距離走行時にはいいのかも。
それから、膝裏の部分も前側にせり出します。日本のメーカーとは異なり、自動運転的なシステムがかなり積極的に介入してくるボルボなので、長距離運転では足を十分にリラックスさせられる、というのです。
その思想自体の適否はドライバーの好みによって分かれるでしょうけれど、シート自体のフィッティング・マッチングは、ほとんど全てのドライバーに適合するのではないでしょうか。
それら数々のギミックを駆使して、素性の良い硬めのシートを自分に合わせて長距離ドライブ、ぜひしてみたいものです。どれだけ快適なのかなぁ、と空想してしまいました。
そんな話を営業さんにしてみたら、V90ならご試乗いただけますが、と言われてしまって。ああ、そんなにデカいの、いいんですか?
ということで、乗らせていただきました。台風による横殴りの雨の中。
全長こそ5mに迫るけれど、全幅はかろうじて1900mmを切る、1890mm。それでも私としては大きすぎですが。
エンジンはT6という2Lスーパーターボ(マーチと一緒にするなって?)。
数値としては、320ps、40.8kgmという獰猛さを感じさせない穏やかな乗り味でした。
コツコツというスモールショックの角が取れているのはもちろん、大きな揺れも、今どきのクルマにしてはふんわりと受け止める足回り。柔らかい訳ではないのだけれど、柔らかいと感じさせられるような、不思議な感覚。
高速道路も走りました。見せてもらおうか。パイロットアシストの実力とやらを。ということですね。
自動ブレーキやアクセルは、最近の試乗で慣れてきているし、そもそもエルグランドにも備わっています。ただ、その自然な感覚は、なかなか。5年前基準なエルグランドだと、完全停止までやってくれますが、どうしても非常用という色彩が濃かったですから。
最も気になっていたのは、ハンドル操作。レクサスやトヨタのLKAだと、基本的には人がステアリングを持ちなさいという姿勢が強い。比べてボルボは、ああ、全部やっときますよ。でも一応ハンドルは触っておいてね、という感覚でしょうか。自動運転感が強い。
残念ながら、台風の豪雨にやられて、車線認識が時々外れてしまいましたが、通常の雨くらいでは大丈夫だそうです。
また、ヘビーウェットなので40kgmのトルクを試すのはためらわれました。これも残念。
そうそう。エンジン音も、大雨の中であまり分かりませんでした。
音といえば、高級スピーカーブランド、B&W製のシステムが入っていました。これも、次回聞かないとね。
今や中3の長女がまだ2歳頃だったかな、結婚時に気合を入れて購入したB&Wのスピーカー、その上に鎮座しているノーチラスチューブを、マーイークーとか言いながらブチ切っていたことを思い出します。ああ、忘れていたのに。
それから、安全装備に節穴が!
私の場合、頻度の高いミスが、バック時の軽い衝突。ボルボには装備されていないそうで。
今乗っているエルグランドも、購入手続きをしたNXも、あるいはスバルも大丈夫になってきています。
あれれ?どうしたボルボ?
あと、タイヤやホイールのサイズが、なんだかもうえらいことに。
レクサスのLCに乗った時にも、20、21インチ?さすがやなぁ!と舌を巻いたのですが、V90でも当たり前のように20インチですよお客さん!
XC60であっても、純正のミニマムサイズで18インチ。まだ発売されていないホットモデルでは、やはり21インチを履いています。
235/60R18、235/55R19でも大変なのに、255/40R21だって?
タイヤ代も大変なことになりますね。
とまあ、いろいろと新しい世界を見せていただけたボルボでした。
率直なところ、もしNXを買わずにいたら、来年末辺りに日本で発売されるであろうXC40は、強力な候補になっていたと思います。