年初恒例の天文カレンダー。本年は見易い日食・月食はありません。
流星群ではペルセウス座群のピークが8月12日の23時頃。夜半前に月が沈むので13日未明が好条件。
彗星は二題。
周期が約70年のポン・ブルックス彗星(12P)が4月に夕方の西空で4等台になりそう、ですが低空なのでマニア向け。
楽しみなのがツチンシャン(紫金山)・アトラス彗星(C/2023 A3)。光度予想が難しい初物っぽい長周期彗星で、9月下旬に太陽に近づき10月中旬に夕方の空で見やすい位置に来る。マニアの方は9月下旬の明け方低空でもワンチャン。8月頃には予想がはっきりしてきますが、まあ途中で煤けて暗くなったり分解して一時的に派手になって終わる事もあるのでほどほどに期待。
月が星や惑星を隠す食現象は一般受けしないのですが下記の通り。
8月10日 スピカ食
12月8日 土星食
12月14日 プレアデス星団(すばる)食
12月25日 スピカ食
近づくだけなのですが、 8月14/15日の夜半に火星と木星がかなり接近するのは見物。
星の変光では近年ベテルギウスの減光が識者の想像をかきたてましたが、2~9月の間でかんむり座T星(普段は10等星)が約80年ぶりに2等級まで増光する新星爆発(再帰新星)を起こすと予測されています。
星の並びが印象的な星座ならともかく「かんむり座ってどれよ?」状態で星が一つ増えていてもつまらないですが、いつも安定な恒星君もたまには切れるのだなと遠く彼方の現象にひと時思いをはせるのもありかと。
〈読み物〉
・変光が止まったベテルギウス/2023年11月15日/アストロアーツ
・爆発が近づいてきた再帰新星かんむり座T/2023年7月5日/アストロアーツ
Posted at 2024/01/04 18:05:25 | |
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