“龍門の滝”のアーチの上は人が何人も並べる太さが
あり、水流で磨かれた石が繋がっている様は、大地の
竜に戯れているかのような楽しさがありました。
ガイドの出発の声でほどほどに切り上げ、兵衛谷を
上流に進むと直ぐあるのが“袴滝”。
この谷の多くの所で見られる巨大な柱状節理とは
一風違い、滝左側の節理が細く扇状に造形している
のが特徴です。
何万年前、御岳から溶岩が広大に流れ出した時に
この辺りで何かあったのか。溶岩の冷え方が他の場所とは何かが違ったのでしょうか?
今回は、昨年も1回お世話になった
NPO法人飛騨小坂200滝の公募ツアー。
公式ブログもあります。
事前に申し込みをし、朝“ひめしゃがの湯”駐車場に集合し、タウンエースにフル乗車して林道へ。
巌立峡から“根尾の滝”近くのゲートを通過。ごろごろした林道を1時間ほど走り、下降地点へ。
この移動が許可された事により、歩行時間的に従来諦めていた滝達の訪問が可能になりました。
伴走の軽2台を合わせて十数人ほどのグループですが、誰が関係者で誰が常連で誰が素人
なのかよく解りませんw。
ぱっと見穏やかそうな雰囲気の面子で個人参加でも気が楽でした。
メット貸与だったのですが、出発時に1個不足との事。「無しでいいですよ?」とぽろっと言ったら、
本当に私だけ被らずに行く事に(汗)。
先導は、このエリアではもう伝説的な沢師“和合さん”でした。
数十年前より広大な御岳裾野の道無き谷という谷を歩き回り、写真や本で紹介された方です。
その韋駄天ぶりは、同行した人達の色んな
文章で語られていますが、当日もルートの浮石処理
などしながら着実に進みます。
参加者のばらつきが少なかった事もあってか区間目標をどんどん縮めてしまい、びびりの私は
付いていくのが大変でした。
気さくで話し易い方で、ツアーの最後に独りずつ握手していた手の柔らかさが印象的でした。
林道からの降下、袴滝の高巻き、袴滝上部の連続する美しい淵と小滝のへつり、林道への登り
と気の抜けない足場が続きます。
自分だけでなく同行者を巻き込むリスクもあって私的にはしんどかったですが、また行きたいと
思わせる自然の造形がいっぱいです。
林道に無事戻った時の、ガイドの方達を含めた連帯した充足感がいい雰囲気でした。
ちなみに帰りの林道の凹凸は疲れた身体にも辛かったですが、レンタカーのタイヤにもきつかっ
たようでパンクw。
解散後は、“ひめしゃがの湯”でひとっぷろ浴びてから帰宅しました。
Posted at 2009/09/27 20:25:39 | |
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涼しげな話 | 日記