北半球に住んでいる我々は北天の星々が見易いのだが、南天にも
興味深い対象は多い。
いて座にある銀河系中心方向の天体や、銀河系の伴星雲たる大小
のマゼラン星雲、全天で一番明るい球状星団のω星団とか。
カノープス(恒星)は全天でシリウスに次ぎ2番目に明るく見える星で、
距離が310光年と比較的地球にも近い。
但し日本から南天の星々は南に低く、水平線の下で見えない物も
多い。
カノープスもその類で、低空で赤く減光されて暗いので見辛い。
その事より中国ではカノープスを南極老人星と呼び、見ると寿命が
延びる縁起の良いものとされている・・・らしい。
実際問題、見えるのは緯度の関係で北陸~関東北部辺りまでで、
真南が開けて街明かりが無く、天気の条件が良い時でないと見えない。
やはり房総や伊豆、紀伊半島南部などの太平洋を見渡せる所が現実的。
九州南部まで行くと高度も上がり、見れる確率は上がります。
冬型の天気などで太平洋側がすぱっと晴れた時、オリオン座とシリウスが南中(真南に来る)の
頃、水平線の上に頼り無いまたたきがあればカノープスかも。
これぐらいの低空だと他の星は見えませんが、船の明かりと間違える可能性はあります(汗)。
写真は先日の御前崎。
南中は過ぎていますが、流れ星用の構図を取る前に久しぶりなので撮影っす。
(14分撮った内の3分ぶん)
↓AstroArtsの記事より:カノープスを見よう
Posted at 2009/11/23 17:22:04 | |
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